外付けBDドライブをeSATAで繋げてみた

ウルトラブックにはドライブがついていない事が多いので、内蔵BDドライブを外付けドライブとして使ってみました。SATAをUSBやeSATAに変換できるケーブルを使って繋げます。

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外付けBDドライブをeSATAで繋げてみた

Last update 2012/02/03 01:12

 

 

最近注目を集めているウルトラブックや、ネットブックには内蔵DVDドライブが搭載されていません。
私が購入したdynabook R731/16Cもドライブが省略されていました。
ただ、Core i3クラスのCPUパワーになるとブルーレイやハイビジョン動画もラクラク再生させることができるのと、Windows標準のバックアップでリカバリ用のBD-Rを作成しておきたかったので、ディスクトップパソコンで内蔵BDドライブとして使っていたドライブを、外付けBDドライブとして使ってみました。
ちょうど今回、新しくWindows 7パソコンを自作してBDドライブが余っていたので、SATAからUSBに変換するケーブルを購入してきました。

USB/IDE・SATA変換ケーブルこちらはSATA・USB変換ケーブル
私が購入した製品は、SATAだけでなくIDEタイプのドライブにも使えるように、IDE用の端子もついています。
ちょっとごっついですが、家にはIDEタイプのHDDがたくさんあるので、臨機応変に使いたいのであれば、IDEにも対応している製品がいいかもしれません。

SATA・USB変換ケーブルに付属してきた電源コードSATA・USB変換ケーブルにはこのようなSATA用の電源ケーブルも付属してきます。
ノートパソコン用のACケーブルのようにかなり邪魔くさいですけれど、どうも内蔵3.5インチHDDやBDドライブはUSBのバスパワー駆動はできないようで、AC電源は必要みたいです。

USBよりeSATAでつないでみた

電源コードとeSATAケーブル本来はSATA・USB変換ケーブルをつなげるんですけれど、先日購入したdynabook R731/16Cは、eSATAポートを搭載していることを思い出し、別途SATA・eSATA変換ケーブルを購入。
USBよりもeSATAの方がSATA・eSATA変換ケーブルでつないだほうがすっきりするし、速度も速いだろうとこちらでつなげることにしました。
電源はSATA・USB変換ケーブルのものを使い、SATAにはSATA・eSATA変換ケーブルをつないでみました。

ケーブルがごちゃごちゃしてしまうSATA・USB変換ケーブルよりはすっきり・・・・してるのかな・・・。

やっぱりバスパワーで動くスリムタイプの外付けBDドライブの方がいいかなぁ・・・。
まあ、そんな毎回使うわけじゃないから、これで我慢するかな。。。

ノートパソコン側のeSATAケーブルdynabook側のeSATAポートに接続。
このポートは、USB2.0も兼用していてどちらにもつなぐことができます。

自動でドライバーがインストールされるパソコンに接続すると、自動的にドライバーがインストールされました。
このへんもUSBとそっくりですね。

取り外す場合外す場合もUSBと全く一緒。
タスクバーの隠れているインジケーターの中の「ハードウェアの安全な取り外し」をクリックし、外したいeSATA機器を選択してやるだけ。

端子の形状の違い

eSATA

eSATA端子こちらがeSATA端子。
eSATAは、名前からも分かる通りSATAから派生した規格なんですけれど、SATAにUSBのような使いやすさをプラスした優れた周辺機器データ通信規格。
USBのようにパソコンの電源を入れたまま抜き差しができる点と、端子の形状がSATAと異なります。
ただ、USB3.0の登場によってその高速性もあまり目立ったメリットでは無くなってきましたね。
さらに対応している周辺機器が少ないのもデメリット。

USB

USB端子こちらがUSB端子。
eSATAを見たあとこちらを見ると、ずいぶん大きく見える。
USB端子は、MicroUSBなど端子の形状が豊富に用意されているのも特徴。

USB2.0とeSATAの転送速度比較

BDドライブ

さて、最も気になるのがUSBとeSATAの転送速度の違いじゃないでしょうか?
BDドライブを繋げてみて、200MBほどのファイルをdynabookにコピーしてみました。

SATA → eSATA

eSATAで転送こちらがSATAをeSATAに変換したケーブルで繋いだ時の転送速度。
大体20~22MB/秒でした。

SATA → USB2.0

USB2.0で転送こちらがSATAをUSB2.0に変換したケーブルで繋いだ時の転送速度。
大体12~14MB/秒でした。

eSATAは、USB3.0やSATA並の転送速度(600MB/秒)なので、理論的にはUSBの約10倍ほどの差がついてもおかしくないんですけれど、BDドライブ自体がそれほど高速でないのでそれほど差がつかなかったですね。
でも、20~30%ぐらいeSATAの方が高速という結果になりました。

HDD

今度は高速なHDDを繋げてみました。
3.5インチの2TBのHDDで、去年購入したものです。

SATA → eSATA

eSATAにHDDをつないでベンチマークを計測こちらが、eSATAでつないだHDDのベンチマーク。
なんとSATAでつないだ時と同じレベルの性能を叩き出しています。

転送速度。111MB/秒このHDDから内蔵HDDへファイルをコピーしてみました。
すると転送速度は111MB/秒!
2GBほどのファイルがあっという間にコピーできてしまいました(20秒ほど)。

SATA → USB2.0

今度は同じHDDをUSB2.0でつないでみました。

同じHDDをUSBでつないでみたベンチマークを計測してみると、がくっと値が落ちてしまいました。
やはりUSB2.0では、HDDの本領を発揮できないようです。

転送速度33.1MB/秒転送速度も33.1MB/秒に低下。
eSATAの3分の1以下です。

USB3.0

HDDをUSB3.0につなげたベンチマークちなみにこちらが(別のHDDですが)、内臓3.5インチHDDを外付けHDD用のケースに入れてベンチマークを測った結果。
USB3.0やeSATAクラスになるとHDDの性能がそのまま転送速度に影響してくるようです。

実際にブルーレイを見てみた

最後に実際に外付けBDドライブでブルーレイ映画「2012」を見てみました。
と、デスクトップパソコンと同じようにスムーズに見ることが出来ました。
再生ソフトはPowerDVD 11ですが、ハイビジョン映画であるにもかかわらず全くカクつくことなくスムーズに再生されました。
もちろん、BD再生中、他の作業をやっていてもパソコンが重くなることは全くなし。
dynabook R731/16Cは、CPUにSandy Bridgeの「Core i3 2310M」を搭載。
CPUの性能的にはCore 2 Duo並なのですが、チップに動画再生やエンコード用のグラフィックス機能を強化していて、ハイビジョン映像の再生程度では重くなることは全くありませんでした。
重くなるどころか、CPU使用率は2~3%を維持。
バックグラウンドで再生していても、再生していることに気が付かないぐらい余裕のパワーを秘めています。

デスクトップパソコンの代わりにノートパソコンを購入する人が多いようですけれど、最近のノートパソコンはHDMIポートを搭載しているので、20インチ以上の液晶モニターに接続して使うことも出来ます。
でも、「軽い」とさらに「屋外」や「リビング」など持ち運ぶという最大のメリットも付属してくるんです。
dynabookを購入してから、あれだけ毎日いじくっていたiPhoneをほとんど触らなくなりました。
もし、ノートパソコンの購入を考えているのであれば、薄い・軽い・高性能の3拍子揃ったUltrabookがいいかもしれません。
というかあと1~2年でUltrabookが主流になるんだろうなぁ。

まさかノートパソコンでハイビジョン映像が再生できる時代が来るとは。。。
ほんの数年前までYouTubeのHD動画すらノートパソコンではカクついていたんですけれどね。

ただ、dynabook R731/16Cは、13.3インチの液晶に1,366×768の解像度。
またR731シリーズの液晶は、あんまり評判は良くないです。
が、意外と綺麗に見ることが出来ました。
1,366×768というとフルハイビジョンではありませんが、DVDの倍ほどの解像度。
ブルーレイ映画も綺麗に表現されていました。
ただ、スピーカーがちょっと貧弱ですが・・・。

これなら休日にヘッドホンを繋げてマクドナルドやスターバックスでブルーレイで映画を楽しむのもいいかも。
dynabook R731/16C購入でも書きましたが、ノートパソコンを購入するなら「性能」と「価格」、それと「重量」も大事な要素。
やっぱり1.5キロ以下だとどこにでも持ち運びたくなっちゃう。

今回のノートパソコンの購入に至るまで、15インチクラスの重くて安いノートパソコンにするか迷ったけれど、多少高くてもドライブを内蔵していなくても軽くて薄いウルトラブックにしておいてよかったなぁ。って思います。

 

 
 
 
 

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