8.9インチと10インチの違い
Last update 2009/05/26 01:04
多分、最近ネットブックを購入した人の多くが、画面の大きさが大きい10インチクラスの製品を購入したと思うんですけれど、私が購入したEee PC 900-Xは8.9インチ。
でも、この小ささがちょっと魅力に感じてたりします
8.9インチを購入してみて
購入画面が小さいのでキーボードも小さいことに不満を感じていました。
ところが最近、この小さいキーボードでのタッチタイピング(見ないでキーボードを打つこと)にも慣れてきたので、持ち運ぶんならなるべく小さいほうがいいなぁ。なんて思うようになってきました。
画面の小ささが気になるかもしれませんが、パソコンの画面の大きさは、実際の大きさよりも「解像度」のほうが大事です。
解像度とは、1024×600ピクセルといった、縦と横の表示可能な点の数です。
たとえば、横1024ピクセルというと横に1024個の点を表示できるということです。
で、画面が大きければ、この表示できる点の数が多くなるかって言うと、実はそんなことはなく、ネットブックのほとんどが1024×600なので、8.9インチでも10インチでも表示できる点の数は変わらないのです。
8.9インチのほうは画面が小さい代わりに、1個1個の点の大きさが小さいので、文字や画像自体も小さくなり、結局のところ10インチと表示できる範囲は変わらなくなります。
そのため、目が悪い人や、高齢者には使いづらい側面があるかもしれません。
8.9インチと10インチの比較
8.9インチ
8.9インチと10インチのネットブックを比べてみると、実際はそれほど大きさがかわるというわけではありません。
8.9インチのネットブックの横幅は、225~249ミリ。
縦は、170~190ミリ。
10インチ
対して10インチクラスは、横幅が250~265ミリ。
縦は、176~196ミリといった感じ。
10インチクラスのネットブックでも、NECのLaVie Light BL100/SA6L PC-BL100SA6Lなんかは、250×36.5×176.5ミリと8.9インチ並の大きさ。
※ Eee PC 900-Xは、225×33.8×170ミリ
横幅で2.5cmの差ですね。
両脇に1.3cmぐらい大きいだけ。と考えると、それほどの違いはないかなぁ。なんて思います。
Eee PC S101
さて、私が次にほしい、薄型のS101はどうでしょう。
こちらは、10.2インチワイドです。
264×25×180.5ミリ。
ちょっともう一回り大きくなりましたが、注目すべきはその薄さ。
実は先日、ヤマダ電機に行ってきたんですけれど、DELLの12.1インチのネットブックに触れてきたんです。
ネットブックでも最近12インチの製品が登場してきましたが、ぱっと見、普通のB5ノートと見間違えるようなイメージ。
このDELLの12.1インチのネットブックは「Inspiron Mini12」という製品なんですけれど、これが超薄い!
大きさは、299×27.6×229ミリ。
さすがに縦と横の大きさは、他のネットブックより一回り大きいんですけれど、薄いとですね、持ちやすいって言うか持った感じ大きさをそんな感じなのです。
重さも、1.24kgと軽量ということもあって、薄い×軽いで、常に持ち歩くという選択もできそうです。
12インチは、8.9インチ、10インチのネットブックと違い、解像度が1280×800ピクセルと高解像度になります。
ネットブックは本来、ネットを見るだけに特化した小さなノートパソコンな訳ですが、それゆえに画面の解像度の低さが弱点でした。
インターネットだけじゃなくて、オフィスや画像編集もやりたい。なんていう人には、12インチのネットブックの選択も可能かと思います。
ただ・・・
だったら、わざわざ低性能のネットブックじゃなくて、B5サイズのモバイルノートを選択したほうがいいと思うんですよね・・・。
ちなみに10~12インチのノートパソコンが、B5サイズになります。
重さについて
8.9インチと、10インチでは重さも違います。
8.9インチだと1キロ前後ですが、10インチだと1~1.6キロぐらいになります。
重いものは、バッテリーの容量が大きかったり、グラフィック性能がよい製品だったりするんですけれど、だいたい重い製品とは500gぐらいの差が出ます。
たった500gと侮るなかれ、この500g、結構でかい。
私のEee PC 900-Xは、990gなんですけれど、500gの差とは、この900-Xに500mlのペットボトルを追加した重さってこと。
となると、たった500gの違いでも、頻繁に持ち出すとなると、大きな違いになるわけです。
10インチのメリット
では、8.9インチのほうがお勧めかっていうと、この小ささが故の弱点があります。
それがキーボードのキーの大きさです。
普通のローマ字は普通に打てるのですが、記号やBSボタンがすごく押しづらい。
※ 参照 ネットブックの選び方
頻繁にキーボード入力をするって言うのであれば、10インチのほうがストレスがたまらないでしょう。
雑誌のレビューなんかを見ても、8.9インチはキーボードのうちにくさが必ず取り上げられている反面、10インチのほうは打ちやすいといった感想が多いです。
それと、私は目がいい(視力1.5)のであんまり感じないのですが、視力が悪い人や年配の方は8.9インチに表示される文字の大きさでは、目が疲れるようです。
ネットブックにはDVDドライブがついていないことが多いので、あまり動画をさいせいさせるひとはいないのかもしれませんが、動画を全画面で楽しみたい。なんて場合は、やはり8.9インチと10インチでは迫力に差が出ます。
使用目的のひとつに、上記の理由が含まれれば、10インチを購入したほうが、大は小をかねるかもしれません。
値段について
8.9インチは、2万円台の製品もごろごろしているんですけれど、値段も購入の際には大きな選定項目だと思います。
10インチの製品は、安くても3万円台。
高いものだと7万円台。
その分、グレードも高いんですけれど、じゃぁ、果たして2万円台のパソコンに比べ3倍性能面で高いかって言うと、実際はぜんぜん。
ネットブックが安いのは、ネットブックにインストールされているWindowsが安いってことが非常に関係しています。
たとえば、Windowsのパッケージバージョンは、Windows VISTAだと、アップグレード版も含め1万円以上します。
マイクロソフトでは、低性能なネットブックに限り(?)非常に安く(一部では3000円程度といううわさが)Windowsを販売しています。
そのため、ネットブックに搭載されているメモリが1GB以下で、最新のCPUを搭載した製品がないのもこのためです。
つまり、ものすごい種類のネットブックが発売されているにもかかわらず、性能はツクシの背比べになってしまっているのです。
違いといえば、画面の大きさ、バッテリーのもち、HDDかSSDか、そしてその容量しかなく、性能面での違いがほとんどありません。
28000円で購入したネットブックと、56000円で購入したネットブック、2倍ほどの差があるかといえば、今言ったとおりの違いしかなく、少しのスピードアップのために、2万程度多く出して釣り合いが取れるのか、疑問です。
気持ちはわかりますけれど。w
ドラクエで言うなら、こん棒と銅の剣、値段は明らかに違うのに、それほど強くならないのと同じって感じでしょうか?w
どうせなら、もう少しためて鉄の剣を購入したほうが、明らかに差があるというか。
5万円のネットブックを購入するより、7万円の最新のCPUを積んだパソコンの方が、3万円のネットブックとの差は歴然としている気がします。
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