Ultrabook ウルトラブックとは
Last update 2011/11/19 21:41
ウルトラブック(Ultrabook)とは、最新の性能を搭載しつつ、薄さが20ミリ以下で、バッテリー駆動時間も比較的長いモバイルノートパソコンの事で、その火付け役となったのは、2008年1月に登場したMacbook Airでしょう。
Macの世界ではもう3年ほど前から登場していた超薄型ノートパソコン。
ところがWindowsの世界では、2011年後半になってようやく本格的に登場してきました。
それまでもネットブックという小型・軽量・安いと三拍子そろったモバイルノートパソコンは登場していたのですが、いかせんAtomという安価なCPUを使用していたため、性能が悪いわ、画面は狭いわ・・・で、一時のブームで終わってしまいました。
このネットブックを弱点を補って満を持して登場したのが、ウルトラブックと言ってもいいでしょう。
CPUは、最新のCore i7やi5、i3などを積んでいて、性能的にはデスクトップパソコンに引けを取りません。
Ultrabookの特徴
ハイビジョン動画の再生やエンコード
第2世代Coreは、CPU自体にGPUを搭載しているため、ハイビジョン動画も動画再生支援機能を使ってスムーズに視聴する事が出来ます。
また、第二世代Coreには、Quick Sync Video(クイック・シンク・ビデオ)と呼ばれる動画を圧縮するエンコードに特化した機能も搭載されているので、ウルトラブックでの動画編集も可能になりました。
ネットブックではYouTubeの動画ですらやっと見れる程度だったので、かなりの飛躍かと思います。
薄さと軽さ
ウルトラブックの最大の特徴の一つは、その薄さ。
2009年7月、DELLのInspiron Mini12というネットブックを購入しました。
これはネットブックとしては最大規模の12インチのモニターを搭載していて、重量も1.24kg、薄さは最薄部で23.3ミリと非常に軽くて薄い、持ち運びには便利なネットブックだったんですけれど、ウルトラブックはそれよりもさらに薄い製品となります。
しかも!!
このDELL Inspiron Mini12は、薄い・軽い・安い(3万円ほどで売っていた)ものの、性能がすんごく悪い!!!
ソフトを立ち上げて、きちんと動作が出来るまで2~3分はかかろうかという品物。
バッテリーも3時間持つか持たないか程度で、結局購入したものの、あまりに遅くてイライラするので、とうの昔からお蔵入りになっている品物です。
ところがウルトラブックは、さらに薄く、性能は私が持っているディスクトップパソコン(Core2Duo搭載)よりもめちゃめちゃ性能がいいと来てる。
また、バッテリーも4~7時間ほど持つらしく、dynabookに至ってはWiMAXモジュール内蔵。
うーん。
ディスクトップの代わりにウルトラブックだけでいいんじゃないの?って気もしてきました。
今のところ発表されているウルトラブックは、
メーカー |
東芝 |
ソニー |
エイサー |
ASUSTeK |
名称 |
dynabook
R631/28D |
VPCZ22AJ |
S3-951-F34C |
ZENBOOK
UX31E-RY128 /
UX21E-KX128 |
価格 |
129,600円~ |
134,800円~ |
70,800円~ |
148,218円~ /
91,000円~ |
液晶 |
13.3インチ | 13.1インチ | 13.3インチ | 13.3インチ/
11.6インチ |
解像度 | 1366×768 | 1600×900
1920×1080 | 1366×768 | 1600×900/
1366×768 |
CPU | Core i5-2467M
1.6GHz |
Core i3-2330M
2.20GHz |
Core i3-2367M
1.4GHz |
Core i7-2677M
1.8GHz |
メモリ | 4GB |
SSD/HDD | 128GB SSD | 128GB SSD | 320GB HDD | 128GB SSD |
OS | Windows7 Home Premium |
サイズ
幅×奥×高 | 316×227×15.9 |
330×210×
16.65 | 323×218.5×17.5 | 325×223×17 /
229×196.8×17 |
重さ | 1.12kg | 1.15kg | 1.35kg | 1.3kg /
1.1kg |
バッテリー
駆動時間 |
9時間 | 8.5時間 | 6時間 | 8.1時間 |
こんなところですが、ダイナブックが最も薄い15.9ミリ。
ただ、1ミリ程度の違いしかないので、どれもほぼ同じぐらいですね。
ちなみに、MacBook Airは、17ミリなのでほとんど同じです。
バッテリー駆動時間
ネットブックとかウルトラブックみたいな1キロ前後の重さだと、手軽に屋外に持ち運びたくなる重量。
私も、気分転換にマクドナルドでブログを書いたり、ネットサーフィンをしたりしていました。
家と会社、両方で同じパソコンを使う。なんてことも可能ですよね。
でも、今までのモバイルノートパソコンの場合、バッテリー駆動時間が犠牲になってきました。が、ウルトラブックはバッテリー駆動時間もネットブック並み。
だいたい公称値7時間程度ですが、実用時間4~6時間ぐらい持つみたいです。
マクドナルドの中には電源が取れるお店もありますが、結構家の中で持ち運びする時に、バッテリーって役に立つんですよね。
今は家の中もWi-Fiでどこでもインターネットに接続できる家庭も多いので、電源コードを外してバッテリーで稼働させた方が便利かもしれません。
解像度
ネットブックの場合は、8~12インチの液晶に、解像度もそれほど高くはありませんでしたが、ウルトラブックの場合は、11インチ以上の製品がほとんど。
メインは13インチ。
私が購入した12インチのネットブックを使って感じたのは、キーボードの打ちやすさを考えると、最低でも11インチ以上はほしいな。ということ。
また、画面も広ければ広いほど、解像度も高いほど作業がしやすいです。
ウルトラブックの解像度は非常に高く、最低でも1366×768ドット。
ソニーのバイオZ VPCZ22AJに至ってはオンラインショップのカスタマイズを利用すると、13.1インチの1920×1080のフルハイビジョン!!
すげ~~~~!!
SSD / HDD
ネットブックの時もSSDを搭載している製品は多かったのですが、性能的にはお世辞にもよくありませんでした。
容量も少なかったし。
ところがウルトラブックでは、128GB以上の製品ばかり。
こんな高性能なパソコンが薄くて10万円以下で購入できてしまうとは・・・・。
外部液晶
でも、確かに性能がいいのはわかったけれど、デスクトップみたいに20インチ以上のモニターで使いたいな。
なんて意見もあるかもしれません。
その点もご心配なく。
ウルトラブックには、HDMI端子といって液晶モニターにつなげる端子も用意されています。
このため、HDMIケーブルをつなげば21インチや24インチのパソコン用モニターにつなげて使うことも可能。
ウルトラブックの弱点
価格
ネットブックの軽さと、デスクトップのパワーを足したのがウルトラブックと考えていいかもしれません。
ただ、弱点もあります。
それが価格。
ネットブックは2万円台から高くても4万円程度で購入できました。
が、ウルトラブックは安い製品で7万円台。
最も多い価格帯は11~12万円。
モバイルノートの価格帯が6~8万円まで下がってきた昨今、10万前後の価格帯はちょっと高いですよね。
その分、軽さとバッテリー駆動時間をとるか悩むところです。
画面の広さ
軽いということは、裏を返せば画面が小さいということを意味します。
快適に作業をするなら15インチは必要かもしれません。
ネットを見たり、YouTubeを楽しんだり・・・程度なら、多少小さな画面でもこなせますが、動画編集やエクセルのような広ければ広いほどいいような処理は、苦手です。
その場合は、HDMIで大型モニターにつなげばいいんですけれどね。
まとめ
これだけ性能がいいウルトラブックだと、デスクトップパソコンとしても十分通用すると思うんですよね~。
ウルトラブックの弱点の画面の狭さと、HDDやSSDの容量の少なさは、大画面モニターにつないだり、USB3.0でつないだ外部HDDに任せてしまうこともできるし。
というわけで、私もデスクトップマシンがほしいんですけれど、家でも会社でも使えるし、ウルトラブックでいいんじゃないか。という気がしてきています。
もうちょっと値段がこなれてくるといいんだけれどな~。
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