Eee PC S101

おすすめネットブックの1つ、SSDの性能が抜群に高いS101の紹介です。個人的に欲しい製品でもあります。

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Eee PC S101

Last update 2009/06/10 05:47

 

 

おすすめネットブックと言うよりは、私が次、買うとしたら。という視点で書いていきたいと思っています。
いずれにしろ、他のネットブックより性能が突出していたり、優れている点が多かったりする製品が多いと思います。
これから購入される方の参考になれば。

はじめて購入したネットブック Eee PC 900-X

私がネットブックを購入したのは本意ではありませんでした。
本意ではないというのは、本来は購入するつもりが全くなかったと言うことです。
ノートパソコン自体は、いつかは欲しい。なんて漠然とした思いはありました。
ただ、その場合でも最新のCPUを積んだ、ハイビジョン映像を編集できるほどの性能を有した製品です。
一世代前の性能レベルのネットブックは、最初から眼中にはありませんでした。

ところが、近所の某大型電気店でポイント還元を含めると2万6千円という値札に、ついつられて購入してしまいました(結局このときは売れ切れだったんですが)。
いったん欲しい!と思ってしまうと、いいところばかりが目についてしまいます。
その電気屋でも、あれにしようか、これにしようか・・・1時間ぐらいどれを購入するか迷いに迷ってしまいました。
これが4万円だったら、迷うもなにも購入するつもりはなかったと思うんですよね~。
ただ、2万円台だと、やっぱかなりお得感が感じる。
使う、使わないはべつにしてついつい薬指が動いてしまう・・・。

失敗してもいい金額

この2万6千円という金額は、まぁ、仮に使わなかったとしても、また、思ってたほど使えない製品だったとしても充分後悔しない金額だと思います。
ノートパソコンが2万円台って、一昔前ではどんなに性能が低くてもあり得ない金額でしたからね。
さて、実際に購入したあとの感想としては、成功だったのか失敗だったのか。
はっきりいってしまえば、ここ最近購入した電化製品の中ではかなり「買ってよかった」感が高い製品だと思います。
もともと外ではインターネットをしない性格だった私が、今ではどこへ行くときも持ち歩いていることを考えると、ある種、ないと困るツールと言える地位まで築き上げたんじゃないかと思います。

購入したときは、それほど立ち上げなかったんですけれど、公衆無線LANやイーモバイルとの組み合わせによって、どこにいても家でいつも見ている「お気に入り」に登録したサイトをチェックできるというのは、なかなかすばらしいものがあります。

Eee PC 900-Xの不満

さて、長々と私が購入したEee PC 900-Xについてほめてきましたが、実際には不満がないわけではありません。
それは安かろう、悪かろうに代表される性能の低さです。
ネットブックは他のノートパソコンやデスクトップパソコンと違い、性能にほとんど差がありません。
その理由は、Windowsの制作・発売元であるマイクロソフトが、ある一定以下の性能や機能を絞ったパソコンに限り、Windowsを安くインストールして販売するという制限を課しているためです。
もともとネットブックは、発展途上の国でも気軽にパソコンに触れることが出来るように100ドルでパソコンが買えるという運動(?)から誕生しました。
はじめは無料で使えるLinuxをインストールした製品が登場したんですけれど、マイクロソフトもこうしたLinuxの普及を見過ごせなかったんでしょうね、Windowsのシェアが少なくなるよりは、儲けがなくてもWindowsを安く販売する決断をとったんじゃないでしょうか。
Windows自体はパッケージ製品としては、2万円近くする製品ですが、この制限の元ではわずか数千円(一説には3000円そこいら)でネットブックにインストールされています。
そのため、どのメーカーもこの制限ぎりぎりの性能でネットブックを開発するため、どれも同じような性能になってしまうのです。
※ たとえば、14.1インチ以下のモニターで1GB以下のメモリ等々 詳しくは //itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090601/331051/

さて、そうした中でもEee PC 900-Xは、ネットブック普及初期に登場したこともあり、性能的にはそれほど芳しくはありません。
むしろネットブックの中では下位に属する製品だと思います。
ただ、先ほども言ったようにネットブックの各製品では性能がそれほど差がつかないため、5万円で売られているネットブックと比べて半分ぐらいの値打ちしかないかというと、まったくそうではなく、5万円で売られているネットブックを100としたら80から90点はつけることが出来るんじゃないかと思います。
ただ、もともとネットブック自体の性能が低いため、少しでも性能がいい製品を求めてしまうのは仕方がないことかもしれません。

そこで注目したのがEee PCS101です。
このS101は、SSDの性能が私が今使っているデスクトップパソコンの最新のHDDとほぼ同じぐらいの性能を発揮するらしいのです。
私が使っているデスクトップパソコンとネットブックとのベンチマークの比較です。
注目してもらいたいのは、「HDD」という項目です。
左がデスクトップパソコンのベンチマーク結果で、HDDの項目は「11,457」という値になっています。
右側がEee PC 900-Xで、HDDの項目は「4,225」になっています。
2倍以上の差になっていますね。
その下には実際の読み込み・書き込みスピードも測定してあります。
ディスクトップパソコンの方は、1秒間に91.41MBものデータを読み込むことが可能です。
書き込みに関しても、1秒間に88.44MBという値になっています。
それに対してネットブックEee PC 900-Xの方は、読み込みは32.41MB。
書き込みは10.68MBという結果でした。
読み込みは8分の1程度しかないことになります。

書き込みが遅いと

さて、ネットブックではインターネットを見たり、メール程度しかしないから、ファイルの読み書きはそれほど対したことがないんじゃないか。と思うかもしれませんが、実際には色々な面で影響が出てきます。
その一つが起動の遅さです。

Eee PC 900-Xでは、電源スイッチを入れてWindowsのデスクトップ画面が表示されるまで50秒ほどかかりました。
家で使う分には、充分な速度かもしれませんが、屋外でちょっと使うか。って時にはこの50秒はかなり長く感じます。

キャッシュ

インターネットを見る場合、一度見た画像やFLASHなどは、一時的にHDDに保存されます。
次に見たときに素早く表示させるためです。
このため、インターネットしか見ないような使い方でも、HDDの性能は充分関連してくると思われます。
また、ブラウザを立ち上げる際にもHDDの性能が関係してきます。
CPUの性能よりも、モバイル性を重視するのであれば、HDDの性能を重視した方がいいんじゃないでしょうか。

S101のHDDベンチ

さて、そこで注目したのがEee PC S101です。
今度のEee PCはHDD搭載でも美しい――「S101H」と「1002HA」を使い比べる(後編)に各ネットブックのベンチマーク結果が乗っているんですけれど、CPUやメモリの結果がツクシの背比べなのに対して、HDDの性能結果がS101が他のネットブックの2倍ほどの性能になっていることがわかります。
1GBのメモリを積んだS101でも「7905」。
2GBのメモリを積んだS101では「9392」という結果になっています。
この結果から、少なくとも今使っているEee PC 900-Xの不満のいくつかは解決できるんじゃないかな。と。
たとえば、さっき言ったWindows の起動やIE、Lunascape、Google Chromeといったブラウザの起動なんかですね。

S101のSSD

SSDは、HDDに比べて読み込み・書き込み速度が速い」なんて言われていますが、実際には製品によりけりだと思います。
実際に、Eee PC 900-Xに搭載されているのはSSDですが、上記のように非常に遅いです。
で、先ほどのページを見てもわかるとおり、ほとんどのSSD搭載のネットブックは同じように読み込み・書き込み速度が遅いです。
S101は、実売価格5万円強とネットブックにしては高めですが、個人的にはこのSSDの性能はかなり魅力的です。
結構、外で使っていると「今すぐ立ち上がってくれ!」なんて場面が結構あるんですよね~。
たとえば、googleマップの電車乗り換え案内とか。※ 出発する駅と到着する駅を指定すると、現時刻の最適乗り換えプランを表示してくれる

薄い

それと、実際にネットブックを購入して、野外に持ち出して気がついたんですけれど、重さとか大きさって結構重要なポイントなんですね。
Eee PC 900-Xの最大のメリットは、その大きさと軽さ。
8.9インチモニターと、ネットブックの中でも小さい部類に入りますが、その分軽くて(990g)運びやすいです。
カバンに入れるのも楽々。

このS101は、10.2インチなんですけれど、それほどEee PC 900-Xと大きさがかわるわけでもなく、重さも1.06kg。
何より厚さが最厚部で25ミリ(Eee PC 900-Xは、33.8ミリ)と極薄。
薄いっていうのは、持ったとき実感しますね。
あ、これは薄い。」って。

なので、速い・薄いEee PC S101はかなり注目しているんです。

おしゃれ

もともとS101は、女性ユーザーも意識した製品らしくて、ネットブックの中でもカラーバリエーションやスタイルが1つ頭抜けています。
私はもともとデザイナーだったので、デザインにはうるさい方だと思うんですけれど、ネットブックに関してはデザインより、価格や大きさ、そして性能かな。って感じるんですけれど、同じ性能だったらデザインが優れている方がいいに決まっています。
そういう意味でも、このS101は欲しい製品の1つなんですよね。

弱点

さて、S101のいい部分ばかり取り上げてきましたが、悪い面も取り上げてみます。

値段が高い

ネットブックの主流が4万円台と考えると、5万円という価格はちょっと高い気がします。
Windowsの起動やソフトの起動型のネットブックより速い。ってことの引き替えに1万円多く支払えるか・・・が、購入の分かれ目になってくるんじゃないかと思います。

解像度が低い

これはネットブック全体に言えるんですけれど、ネットブックのほとんどが1024×600という低解像度です。
ネットを見るだけ・・・なんてようとでは充分なんですけれど、やっぱり狭い。
有名なポータルサイトを見ると、スクロールしないとタイトルだけしか表示されないなんてページが多々あります。
マウスが使えるような状況ならあんまり気にならないのかもしれませんが、タッチパットで操作しているときには少々イライラすることも。

せっかく速く薄い、そしてエレガントなデザインが揃っているのだから、高解像度も実現して欲しいところです。

SSDの容量

Eee PC 900-Xもそうなんですけれど、搭載しているSSDの容量が少なすぎます。
ちょっとアプリをインストールしようものなら、あっという間に容量不足に・・・。
ネットを見るだけって、ほんとネットを見るだけで終わってしまいそうな容量。
これに関しては高速なSDHCカードを挿入したりすることで解決できるんですけれど、もう少し容量が大きければな。と感じます。

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